
Izakaya散策208軒目 佐賀県伊万里市
「ほうせん」
8年振りの佐賀県へ。今回は「伊万里焼」で有名な伊万里市へ訪問です。

そこでお邪魔したのが、古民家をリノベした‥

佇まいの‥

「ほうせん」さん。この雰囲気は昼間、行った‥

「秘窯の里」と呼ばれる「大川内山」の街並みにあった家屋のようです。そこで「大川内山」を説明しますね。ここは鍋島藩が、1671年に将軍家や大名への献上品たる最高級磁器を造る為に選ばれた地。三方を険しい山に囲まれ、外部から隔絶された地形は高度な技術が門外不出となるよう、意図的に選ばれた場所だそうです。分かりやすく言うと「お殿様のための最高の焼き物(鍋島焼)だけを、秘密裏に作り続けた、伊万里の山奥にある特別な焼き物の里」と言う事です。伊万里市内で焼かれた磁器を「伊万里焼」。現在も30数軒の窯元が残る「秘窯の里」のみで焼かれた磁器を「鍋島焼」と呼ぶそうです。その「鍋島焼」を‥

多く揃えているのが、今回、お邪魔した「ほうせん」さん。

店のあちこちに「鍋島焼」が並んでいます。

ゆっくりと、カウンターに座り「鍋島焼」を肴に‥

「瓶ビール」でまずは一杯。こちらの店は女将さん、お一人で営まれていて「鍋島焼」や「伊万里焼」、「有田焼」に大変、精通してらっしゃるお方。

その女将さん、おまかせの料理になります。最初の肴は「きくらげとシイタケ」と‥

「ゴーヤの佃煮」。注目すべきは全て「鍋島焼」に盛られて提供される事。「きくらげとシイタケ」がのった「鍋島焼」は色が良いですね。

違った雰囲気の「鍋島焼」にのってきたのは「豆腐といもづる」。「いもづる」とは「さつまいもの茎」だそうです。これは美味。ここまで全て日本酒の良いあて。それでは地酒を‥

所望。宗政酒造の「伊万里富士」。伊万里市の南に位置する「腰岳」を「伊万里富士」と呼ぶそうで、その名を冠した地酒です。「腰岳」は、標高487.7mと小振りですが、市街地からも良く見える市民、憩いの山のようです。お酒の方は実に飲みやすく食事の邪魔をしない憩いのような酒です。

さらに「さつま天ぷら」と‥

「肉巻き」を出して頂きました。どちらも、おふくろの味といった具合。特に僕の大好きな「さつま天」が出て来たのにはテンション上がりました。

お供は「たまねぎのスライス」です。さて、こちらの「ほうせん」さん。のんびりと「鍋島焼」を愛でながら、女将さんの料理とチョイスされた酒。そして、楽しい会話でひと時を過ごせる、お薦めの居酒屋さんです。機会があれば是非にです。ご馳走さまでした。

「ほうせん」
佐賀県伊万里市伊万里町甲516-2
TEL/0955-22-2226
営業時間/19:00~23:00
定休日/日曜日
お薦め/ 女将のお薦め 他
